看護師のための電子カルテナビ

電子カルテを導入した場合の外来システム

医療界では、電子化が急速に進んでいます。
外来システムとは、外来診療にかかわる一連の業務を支援するシステムのことです。

 

外来診療にかかわる一連の業務とは、
「初診」、「再来受付」、「診察」、「オーダ」、「検査」、「注射実施」、「診療予約」、「会計計算」などです。

 

外来システムには、大勢の患者さんに対してスピーディーに対応することが求められ、
検査や放射線、薬局など、他部署との頻繁な連絡を取り合えなければなりません。

 

現在の電子カルテシステムでは、
血液検査データ、レントゲンや心電図、CTやMRIなどの医療画像データなど
すべての資料を電子保存することができるようになっていて、
いつでも古い情報を電子カルテによって瞬時に参照することができるようになっています。

 

 

電子カルテを導入し始めた当初は、電子カルテ導入前から通院している患者さんのために、
以前の紙カルテを出庫して外来診療に置き、必要な時に参照するなどしていました。
つまり、患者さんが再来すると、旧の紙カルテと電子カルテの両方で治療が開始されるということです。
徐々に電子カルテ上に記載が増えていくため、
旧カルテは必要なくなってきます。
ですが、電子カルテ導入し始めの頃は、どうしても古い紙カルテを共に出し、
診療に使うということが必要です。
旧カルテと電子カルテの両方を使用して診察を行う期間は、
各病院によって決めています。
既往が知りたい場合のみ、旧カルテを取り出すこともあるようです。

外来システムによる患者さんの動線の例

(1) 患者さんが病院を受診したら、まず、再来受付機に診察件を通します。
この時、患者さんをサポートするスタッフも必要です。

通し忘れがあると、いつまでたっても患者さんが来院していることにならず、カルテの呼び出しもできません。

 

再来受付機に診察券を通すと、受付画面は「来院済」と表示され、
その患者さんが院内にいることが一目で分ります。

(2) 再来受付時に診察券を通し、患者さんは診療科の受付に行きます。
患者さんが診療科受付に来ると、

診察券の氏名やID、生年月日を元に到着確認が行われます。
そして、受付画面は「到着済」となり、診療待ちをしていることになります。

 

患者名をダブルクリックすると、その患者さんのカルテが開きます。

(3) 診察が行われます。
外来診察は、基本はカルテ画面を使用します。

 

検査の依頼があった場合は、診察医師は、電子カルテ上に診察内容と検査オーダ記載を行います。

 

たとえば、心電図の検査依頼をしたいときには、
画面の中の「エディタ」というところから「生理」というところをクリックして、
心電図オーダ画面を呼び出します。
検査のオーダ画面では、コメント欄に、たとえば「先に採血があります。」や、
「CTの検査結果があります」など記入することができます。

 

・心電図検査のオーダがでた患者さんを看護師は検査部門の
「生理機能検査室」へ案内します。
・検査依頼オーダが完了していると、
生理検査窓口の画面で、検査室患者リストに患者さんの名前が挙がります。
・患者さんは診察券を「生理機能検査室」で提示して、検査を受けます。
・検査が終わると、心電図結果を診療科に持参し、患者さんは再び診察を受けます。
・心電図のような紙での検査結果は、患者さんに検査結果を手渡しし、
医事課でスキャナ取り込みを行います。

(4) 診察終了の後
診察が終了した患者さんは、次回の診察予約をします。

 

患者さんや検査予定などの都合に合わせて、
診察室で予約枠の確保や予約票の発行をして、診察が終了します。

 

患者さんの中には、複数の科で診察を受けたい方もたくさんいます。

 

たとえば、耳鼻科で診察を受けて、続けて脳外科で診察を受けたいような場合は、
耳鼻科外来での診察中に、脳外科の診察予約状況を参照する事もできます。

 

すべての診察、予約が完了したら、患者さんに会計窓口に行ってもらいます。

 

以前は、会計窓口にカルテを出してから精算作業が開始されていましたが、
電子カルテが導入されたことにより、
診察室で検査や処置を行ったと同時に会計精算ができるようになっているので、
会計窓口での時間浪費が随分減りました。

電子カルテシステムの補足
患者さんが診察を受けるなど、データがある日は、電子カルテ内のカレンダーの日付けがピンクで表示されるようになります。

 

患者さんの基本情報である、薬剤アレルギーや受診歴、入院歴、感染症などは、
患者さんのプロファイル画面で確認ができます。


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