看護師のための電子カルテナビ

電子カルテを導入した病院のペーパーレス運用に伴う問題

電子カルテ導入後、約半年間くらいは導入前の記録、つまり紙のカルテを参照する必要があります。

 

再来の患者さんの場合は、ほぼ全ての患者さんの以前のカルテを出庫することになるので、
電子カルテ導入直後は職員全体の作業速度が一時的に低下します。

 

これにより、患者さんの待ち時間も長くなり、
「電子カルテの導入によって、何がよくなったのか分らない」という声も聞かれます。

 

また、導入直後は、患者さん自身も電子化に対応できず、
診療終了した後、診察券を渡すと精算せず、そのまま帰宅してしまうという事態も多く起きてしまうようです。

 

心電図や聴力検査、紹介状などの紙類は、
医事科でスキャナ取り込みをします。
ですが、紛失や取り込みのミスなどがないように対策を十分にする必要があります。

 

小児科外来などでは、患者さんに検査室まで行ってもらうのではなく、
診療科で採血を行って、結果待ちも診療科で行っています。
看護師がその都度あいている端末機を探し、検査結果を参照するなど、
ペーパーレスによって不便な事もあります。

 

電子カルテの検査オーダ画面からメモを取って点滴を実施する事もあります。
ですが、指示された薬剤の転記を行うことにより、
与薬量の間違いを起こしたりする可能性もあり、安全上好ましい方法ではありません。
そのため、医師の指示を自動で印刷する方法をとるなど、
完全にペーパーレスで行うことは難しい状況にあります。
また、指示を出した医師名は電子カルテ上に記載が残りますが、
実施した看護師名はカルテ上に残りません。
印刷された指示書に看護師がサインし、その指示書を保存するという方法などがとられます。


キャピタルゲイン