看護師のための電子カルテナビ

医療情報システム構築の戦略

厚生労働省の医療制度改革試案の中で示された
「今後の日本の医療の目指すべき姿」の実現のための重要な柱の一つである医療の情報化は、
医療界だけでなく、産業界も共通の問題意識を持って
医療の情報化を戦略的に推進することにより達成可能であるとしています。

 

「グランドデザイン」では、日本の医療情報システムが目指すべき達成目標として、
「電子カルテシステム」と「レセプト電算処理システム」について、
具体的な年次目標、数値目標を制定しています。

 

●電子カルテシステム

 

2004年度までに全国の二次医療圏ごとに少なくとも1施設は電子カルテシステムの普及を図る。

 

2006年までには、全国400床以上の病院の60%以上、全診療所の60%以上に電子カルテシステムを普及させる。

 

●レセプト電算処理システム

 

2004年度までに全国の病院レセプトの50%以上にレセプト電算処理システムを普及させる。

 

2006年までには、全国の病院レセプトの70%以上にレセプト電算処理システムを普及させる。

目標達成のための計画

医療情報システムの中核としての役割を担う電子カルテシステムを中心とし、
@ 医療施設の情報化
A 医療施設のネット化
B 医療情報の有効活用
C EBM(根拠に基づく医療)支援
と言うように、@〜Cの段階に分けて、それぞれについての目標達成を明示し、
目標達成のための計画を掲げています。

情報化に向けてのアクションプラン

「グランドデザイン」には、
「情報化に向けてのアクションプラン」が付随しています。
その中では、「5つのアクション」と「6つの情報化の手段」が示され、
それぞれの実現に向けての「官」、「学」、「医」、「産」の役割や達成年次、法方策などが具体的に明示されています。

 

「5つのアクション」
@ 医療における標準化の促進をはかる。
A 情報化のための基盤整備の促進(情報化社会における情報の安全性の確保)をはかる。
B モデル事業を展開する。
C 情報システム導入・維持費の負担の軽減を目指す。
D 理解の促進をはかる。

 

「6つの情報化の手段」
@ 電子カルテシステム。
A オーダリングシステム。
B EBM(根拠に基づく医療)の支援システム。
C 遠隔診療支援システム。
D レセプト電算処理システム。
E 電子的情報交換のための用語やコード、様式の標準化。
*この@〜Eのそれぞれについて、「期待される効果」、「現状」、「目標」、
「解決すべき課題」、「方策」が、
保健医療分野の情報化に向けてのアクションプランに一覧表で示されています。

 

情報機器などが飛躍的に発展し、保健医療分野のIT化は急速に進展していますが、
現状ではその多くは医療機関内のIT化に留まっている現状があり、
病院システム全体、地域医療のネットワーク化はまだ整備されていません。

 

ですが、行政側も構造改革の一環として医療情報システム化の基盤整備を進めつつあることや、
各医療機関やメーカー側においても電子カルテネットワークや遠隔医療システムの構築などの試みが積極的にされつつあります。


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