転職したい看護師のため.net

看護師の仕事の理想と現実

幼い頃から看護師に憧れ続け、将来は必ず看護師になろうと心に決めていました。
そして高校を卒業した後は、地元から離れてとにかく都会に行きたかったので、大阪の学校へ進学する事にしました。
大阪で送る学生生活はずっと憧れていた通り、とても充実していて何より新鮮でした。

 

短大を卒業した後は兵庫県にある総合病院に就職し、
産婦人科・小児科の混合病棟で働くことになりました。

 

しかし、そこでの仕事は昔から夢にまでみた看護師の姿ではなく、とても厳しく辛いものでした。
新人の頃は当然ながら誰もが悩むものだとは思いますが、
何もかもがうまく運ばず、毎日のように先輩に怒鳴られてばかりでプレッシャーや責任感につぶされてしまいそうになりました。
看護師の仕事はとてもハードで、常に時間に追われるような感覚で、あまりに辛くてすぐに辞めてしまったんです。

 

退職してから1年程は事務職などの仕事を探していました。
とにかくイメージだけで楽しそうだったからです。

 

しかし、転職活動をどんどん進めて行く内に、看護師とはまるで違う事務職の仕事に興味を持つ事ができず、
自分がやりたいことはこれではないと気付いてしまったんです。

 

それにどの仕事をするにしても楽なことばかりではないし、どの仕事を選んだとしても、
大変さはつきまとうことに気付きました。

 

当時はとにかく看護師という仕事から逃げるために目先のことにばかり気を取られていたんですよね。
それでやっと自分が甘えていたことに気付く事ができたんです。

求人情報が手に入らない時は地元の知り合いに聞く

再び看護師の仕事をしたいと気付けたのは良かったものの、前のように息が詰まるほど常に時間に追われているような生活を繰り返す事は考えていませんでした。
それでも看護師として仕事をしていくという決意は揺らぐ事がなかったので、とにかくどのように働いたら良いのかということだけ悩んでいました。
その時初めて地元での就職が思いついたのです。

 

それからUターン就職することを決意し、地元に戻りましたが、
都市部と比べて病院の数も情報の量も圧倒的に少なくて、
就職先を探すことだけでも容易くはありませんでした。

 

インターネットでいくら検索していても、情報が全く集まらなくて初めはショックでした。
都会にいればいくらでも情報収集することができますし、働き口もすぐに見つかりました。
それだけにこの差に唖然としてしまいました。

 

そこでとりあえずハローワークを利用することにしました。
そしてそれ以上に有力だったのが地元の方々の口コミです。
田舎では人間関係がとても密なので、ネットワークもとても広がっています。
ですから両親の知り合いだったり、地元の友達に聞くのが何よりも確実な方法だったのです。

 

そのように情報を集めてようやく見つけた総合病院に採用されることになったのですが、
やはり待遇面を見ると同じような労働条件であっても落差は激しかったです。
しかし、そんなことよりも何より、再び看護師の仕事をすることができることが私にはとても嬉しかったのです。

地元で働く事の安心感

地元に戻ってきて、再び看護師の仕事を手に入れてからは、
今度は絶対に途中で逃げ出さない、
辞めてしまうわけにはいかないという気持ちでいっぱいでしたが、
やはり自分の看護師としての経験の浅さと1年というブランク期間は予想以上に大きかったです。

 

外来勤務を初めてした時は患者さんと接する方法も分からず、
注射を1本打つだけでもおろおろしてしまい、
相変わらず仕事に対して自信が持てるほどにはなっていませんでした。

 

そんな時に勇気付けられたのが、いつも寡黙な父の言葉でした。
普段はあまり話さない父でしたが、静かにひと言、
「1人でそんなに頑張ろうとしなくても良い」
と言ってくれたのです。
私にとっては、その言葉がとても力になりました。
都会で離れて1人で暮らしていた時には父とは電話でごくたまに話すくらいだったのですが、
一緒に1つ屋根の下で暮らしている今は、娘の余裕のない様子を感じ取れるのでしょうか、恐らく見ていられなかったのだと思います。
そして父にそう言われてからは、自分は1人で頑張っているのではないと思えるようになりました。
18歳の時に都会に出て行ったときから、気付かない内に気持ちを張りつめ続けていたのかもしれません。
地元を離れたのだから、自分でやっていかなくてはと気張っていたのでしょう。

 

このように地元に戻ってからは、家族がいつでもそばにいてくれるという安心感があり、
精神的に不安定になることも少なくなり、食事も規則正しく摂る事ができて健康を保つ事が出来ているのも仕事をする上でとても支えになりました。

 

そんな風に何とかがむしゃらに働き続けて5年が経ちましたが、
3ヶ月前には愛する人と結婚をし、新しい家庭を築き始めました。
もちろん昔は地元で結婚をするなんて思っていませんでしたが、やはり生まれ育った場所にいると常に自分を見失わずにいられると感じています。

 

そして、恵まれた環境の中で、徐々にではあるものの、仕事に対する自信も身に付いて来た事を感じました。
どこにいても、患者さんと接する方法は変わらないですし、仕事に対する思いや取り組み方も同じだと気付きました。
あの時、大阪に出て来たことが今となってはとても良い経験だったと思います。


借金でお困りの方は