転職したい看護師のため.net

助産師へのこだわりが仕事に与えた影響

看護学校に通っていた頃から、夢は助産師になることでした。
今年の6月に外科に勤めることになったのですが、それまでの9年間、ずっと助産師になるための資格取得に挑戦し続けました。
看護短期大学へ入学し、しっかりと学ぼうとしましたし、4回も転職をするなどしていましたが、結局夢が叶う事はありませんでした。

 

あまりにも合格できないので最後はもう意地でしたね。
助産師になりたいという気持ちだけが先行していて、助産師になって何をしていきたいのかという目標が定まっていなかったのかもしれません。
助産師になれないなら、少しでも良いから助産師に近めの職場が良いと思い、
産婦人科などに勤務していましたが、そうすることで反対に資格を持っていない事に引け目を感じてしまい、ずっと自分を追いつめる精神状態になってしまっていました。
今思えば、そのような状態で働いていても、生き生きと仕事をすることができるはずがありません。

 

あまりにも助産師へのこだわりが強すぎたために、仕事面で悪い影響が出てしまった事もありました。
産婦人科で働いていた時に、ターミナル期の患者さんに対して、
「つらいのは誰だって同じ」
というような言葉を言ってしまったのです。
これは助産師になれない辛さから出た八つ当たりのようなものです。

 

自分にとっては大した事のない言葉のつもりでした。
しかし、患者さんにとってはとてもショックだったそうで、他の看護師から、その患者さんがとても落ち込んでいたことを聞かされて自分のしたことがどれだけ軽率だったかを思い知ったのです。
自分自身のケアすらできていない私が、患者さんのことをケアできるわけがないと思って、全て投げ出してしまいたいほど落ち込んでいました。

こだわりを捨てることが自信回復につながる

助産師にこだわり過ぎて、追いつめられていた私に訪れたのは病院からの異動の募集でした。
混沌としたどうしようもない気持ちを何とかするためには環境を変えるほかないと思い、
初めて今までずっとこだわっていた産婦人科から離れようと決めました。
それでもし異動ができないのであれば、看護師の仕事自体をやめようとも思っていました。
そして結果としては、今所属している外科へ配属することが決定したのです。
今思えば、この時が私にとっての転機でした。

 

異動をする前に、がん告知をされた患者さんと偶然話すことがありました。
実は私も健康診断を受けた時に、大変な病気を抱えているかもしれないと言われたのでその時とても不安だったのです。
そんな時だったからこそ、患者さんが抱える悩みや不安を自然に感じることができ、
自分のことも全て話すことができました。

 

そんなことがあったので、その患者さんが一時退院する際に、涙を流しながら
「話を聞いてくれて嬉しかった」
と言ってもらえたのです。

 

私はその時、看護師になって初めて自信を感じることができました。
これまでずっと自分を追いつけてきて、仕事にやりがいを感じる事が出来ていませんでした。
これで良いのかと常に悩んでいました。
しかし、大切なことは資格の有無でもなければ、助産師として働いているかどうかでもありませんでした。
大切なことは、自分ができることで患者さんを支えることなのです。助産師というのはあくまでも名前でしかないのです。

転職を繰り返して、看護師の楽しさを実感

助産師になりたいという気持ちが強すぎて、助産師になれないことに強いプレッシャーを自分自身に与えていましたが、
そのこだわりを捨てて、今勤務している外科に異動してからは、段々と看護師としての仕事にやりがいを感じられるようになってきました。
以前はとにかく助産師になりたいという気持ちが強すぎて、視野が狭くなっていたのに対し、
今は余裕が出て、看護師としての自分の生き方の幅が広がったような気すらしています。

 

今までは産婦人科で働くことに固執して、助産師になることにこだわりすぎるあまり、
自分で自分の首を締めていました。
しかし、外科に移ることで、このように状況が良くなったのです。
恐らく転職をするとしても、このようなことはあるのではないかと思います。

 

一度決めた目標は簡単に諦めるべきではないと思って生きて来ましたが、
それが必ずしも良い結果をうむとは限らないということを今回知りました。
自分自身でこうしなくてはいけない、
こうならなくてはならないという縛りを作っていたのをほどいたことで、
心に余裕を持つ事ができるようになりましたし、
それが顔にも仕事にも出ていたようで、患者さんたちに話しかけられることが段々と増えていきました。
それがとにかく嬉しくて仕方ありませんでした。
これこそが看護師の楽しさだなあと今更になって感動しています。
何度も失敗を繰り返し、結局資格も取れずじまいでしたが、ここの職場に移る事で、もっと大切なことを手に入れた気がします。


借金でお困りの方は